Notion×AIで週次Reviewを半自動化した話|思考と運用を設計する

■はじめに:なぜ週次Reviewを仕組み化したのか

日々生活する中で、タスクが埋もれてしまい、気づいたら期限が切れていたり、やりたいと思っていたことを忘れてしまったりすることが多くありました。そこで、週ごとにAIを活用した振り返り(AIとのReview)を始めました。 これにより、「今週何をすべきか」が整理されるようになり、一定の効果は感じていました。

しかし、その一方で、Review自体に時間がかかりすぎるという問題がありました。 また、記憶を頼りに振り返るため、「今週何をしたか」が漏れてしまうこともありました。

そこで、振り返りという行為そのものを見直し、人が頑張る前提ではなく、「仕組みとして回る形」にできないかと考えました。

現在は、Notionに蓄積した日々の記録をもとに、カテゴリごとに思考を分解し、それぞれをAIに整理させ、最終的に統合することで、週次Reviewを半自動化しています。

この記事では、この仕組みの全体像と、AIを単なるツールではなく「役割を持った構成要素」として組み込む設計について紹介します。


■全体像:週次Reviewの自動化フロー

①全体フロー

(1) 日々の記録をNotionに蓄積する
(2) 1週間分の記録をカテゴリごとに抽出する
(3) 各カテゴリの目標情報を取得する
(4) AI(カテゴリ担当)がカテゴリ単位で振り返りを整理する
(5) AI(俯瞰担当)が全体を統合して最終Reviewを作る
(6) Review結果をNotionに登録する

②ポイント:人は“入力と判断”だけに集中する

人がやることはシンプルです。

  • 日々の記録を残す(事実の入力)
  • 最終Reviewを確認する(判断)

それ以外の整理・統合は、基本的にAIに任せています。


■設計の核となる考え方

この仕組みの中で最も重要なのは、 「どのように思考を構造化するか」という設計部分です。
ここでは、特に意識しているポイントを紹介します。


① 事実と解釈を分離する

振り返りを行う際に問題になりやすいのが、「事実」と「解釈」が混ざってしまうことです。 そのため、自分の運用では、

  • 日々の記録は「事実」として蓄積する
  • 週次Reviewでは「解釈」を行う

という形で、役割を分けています。 これにより、思い込みや記憶違いに影響されず、より正確な振り返りができるようになります。


② カテゴリごとに思考を分割する

振り返りを行う際に、すべてをまとめて考えてしまうと、重要な視点が抜け落ちてしまいます。
例えば、仕事に集中して振り返ると、健康や家庭といった別の領域が見えなくなることがあります。
そのため、自分は思考をあらかじめ領域(カテゴリ)ごとに分けて整理しています。

  • 生活基盤(生活リズム・日常運用)
  • 子ども・家庭(最優先の軸)
  • 心・幸福(感情や満足度)
  • 健康(体調や習慣)
  • 知的活動(学習・設計・発信)
  • 資産(お金や将来設計)

重要なのは分類の正確さではなく、「自分にとって意味のある単位で思考を分けること」です。
このように思考を分解することで、抜け漏れの少ない振り返りが可能になります。


③ AIに役割を持たせる

この仕組みでは、AIを単なるツールとしてではなく、役割を持った構成要素として扱っています。

  • カテゴリ担当:各領域の振り返りを担当
  • 俯瞰担当:全体を統合し、最終的な判断を補助

このように役割を分けることで、単なる要約ではなく、構造化されたアウトプットを得ることができます。


④ JSONで思考を構造化する

AIの出力は自由度が高い反面、そのままでは扱いにくいという課題があります。 そのため、出力形式をJSONに固定することで、

  • 出力のブレを抑える
  • 構造を明確にする
  • そのままシステムに流せる形にする

といったメリットを得ています。 これにより、AIの出力をそのまま運用に組み込むことが可能になります。


■さらにやっていること

ここまでが基本の仕組みですが、現在はさらに以下のような運用も行っています。

  • タスク情報から次週のやることを抽出する
  • AIに目標案を生成させる
  • その結果を再びNotionに登録する

このあたりは少し複雑になるため、別の記事で詳しく紹介できればと思います。

また、この週次Reviewの仕組みを応用し、日々の運用にも展開しています。
具体的には、

  • 今週のタスクと、週の開始から当日までの実績を抽出する
  • AIに残タスクの整理と、今日やるべきタスク案を生成させる
  • AIの出力をもとに、人間が最終的な意思決定を行う

という形で運用を開始しています。


■この仕組みで変わったこと

この仕組みを導入してから、いくつかの変化がありました。

  • 振り返りにかかる時間が大幅に減った
  • 思考の負荷が軽くなった
  • 抜け漏れの少ない振り返りができるようになった

特に大きかったのは、「考えること」そのものを仕組みとして扱えるようになった点です。


■まとめ:個人でも「思考は設計できる」

振り返りは重要だと分かっていても、人の努力だけに頼ると、どうしても限界があります。
しかし、少しでも仕組み化することで、継続しやすく、質の高い振り返りが可能になります。
AIは単なるツールではなく、役割を持たせることで「運用の一部」として機能させることができます。
小さな範囲でもいいので、思考や行動を仕組みとして設計してみる価値は大きいと感じています。
今後は、この仕組みの実装部分についても整理していく予定です。

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